佐藤亜紀『喜べ、幸いなる魂よ』 Jubilate, o vos animae beatae (第74回読売文学賞受賞)

2022年8月24日

2023年2月1日追記。『喜べ、幸いなる魂よ』が読売文学賞小説賞を受賞しました。

佐藤亜紀の長編小説『喜べ、幸いなる魂よ』 Jubilate, o vos animae beatae(KADOKAWA)が、2022年3月2日、KADOKAWA(角川書店)から単行本と電子版が出版されました。

天才でエゴイスト 誰も彼女には手が届かない

18世紀ベルギー、フランドル地方の小都市シント・ヨリス。ヤネケとヤンは亜麻を扱う商家で一緒に育てられた。ヤネケはヤンの子を産み落とすと、生涯単身を選んだ半聖半俗の女たちが住まう「ベギン会」に移り住む。彼女は数学、経済学、生物学など独自の研究に取り組み、ヤンの名で著作を発表し始める。ヤンはヤネケと家庭を築くことを願い続けるが、自立して暮らす彼女には手が届かない。やがてこの小都市にもフランス革命の余波が及ぼうとしていた――。女性であることの不自由をものともせず生きるヤネケと、変わりゆく時代を懸命に泳ぎ渡ろうとするヤン、ふたりの大きな愛の物語。

喜べ、幸いなる魂よ | 佐藤 亜紀 |本 | 通販 | Amazonより

この小説の舞台はマリア・テレジアと後継のヨーゼフ二世の時代—— 一七四八年のオーストリア継承戦争の終結とフランス軍の撤退から一七九四年のフランス共和国軍による占領までだが

佐藤亜紀『喜べ、幸いなる魂よ』(KADOKAWA)単行本覚書p.309より

『喜べ、幸いなる魂よ』作品情報

書誌情報

書名

Exsultate, iubilate,
o vos animae beatae,
dulcia cantica canendo;
cantui vestro respondendo
psallant aethera cum me.
踊れ、喜べ。
おお、幸いな魂たちよ。
美しい歌をうたい、
くり返し声を上げ、
わたしとともに天をたたえよ。
モーツアルト「踊れ、喜べ、幸いな魂よ」より

刊行年

初出

小説野性時代 2021年4月号〜12月号

受賞

『喜べ、幸いなる魂よ』参考リンク

『喜べ、幸いなる魂よ』 Jubilate, o vos animae beatae(KADOKAWA)角川書店 2022年3月発行

2022年3月2日初版発行

天才でエゴイスト 誰も彼女には手が届かない

18世紀ベルギー、フランドル地方の小都市シント・ヨリス。ヤネケとヤンは亜麻を扱う商家で一緒に育てられた。ヤネケはヤンの子を産み落とすと、生涯単身を選んだ半聖半俗の女たちが住まう「ベギン会」に移り住む。彼女は数学、経済学、生物学など独自の研究に取り組み、ヤンの名で著作を発表し始める。ヤンはヤネケと家庭を築くことを願い続けるが、自立して暮らす彼女には手が届かない。やがてこの小都市にもフランス革命の余波が及ぼうとしていた――。女性であることの不自由をものともせず生きるヤネケと、変わりゆく時代を懸命に泳ぎ渡ろうとするヤン、ふたりの大きな愛の物語。

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詳細情報、装画・装丁

  • 著者:佐藤亜紀
  • 初版発行:2022年3月2日 ※電子版同日配信
  • 定価:本体1,900円(本体+税 2090円)
  • 装画:綿引明浩 Twitter @akihirowatabiki
  • 装丁:國枝達也 Twitter @kuniedatatsuya
  • ページ数:316ページ
    • 目次
      • 第一章 9
      • 第二章 52
      • 第三章 103
      • 第四章 164
      • 第五章 234
      • 覚書 308
  • 資料形態:冊子体(ハードカバー)
  • 発行:株式会社KADOKAWA
  • 初出:小説野性時代 2021年4月号〜12月号

角川書店電子版『喜べ、幸いなる魂よ』(KADOKAWA)