KUNILABO春期特別イベント「佐藤亜紀さんと、歴史×文学で歴史小説について考える」がオンライン開催されました。

KUNILABO春期特別イベント「佐藤亜紀さんと、歴史×文学で歴史小説について考える」について

2021年3月9日(火)18時30分から21時20分頃、Zoomを使用して、KUNILABO春期特別イベント「佐藤亜紀さんと、歴史×文学で歴史小説について考える」 が開催されました。

講座概要

下記をご覧ください。

  • 主催 KUNILABO、東北大学日本学研究会
  • 講師(登壇順)
    • 西原志保氏(共愛学園前橋国際大学、大東文化大学非常勤講師、KUNILABO講師)
    • 秋山晋吾氏(一橋大学教授、国立人文研究所監事)
    • 佐藤亜紀氏(作家)
  • ファシリテーター 茂木謙之介氏(東北大学准教授)

「歴史小説の技法」

佐藤さんの講義内容の骨子は、ブログにて連載中の「歴史小説の技法」(歴史小説の技法と可能性について論じておられます)にそったものだったと思います。

私個人として特に心に留めておきたかったこと

  • 佐藤亜紀さんのお話から
    • 歴史研究について謙虚な姿勢を持つ、エビデンスにもとづいた重み…(いわゆる『歴史小説』ではない)「歴史についての小説」を書く際に
    • 美術史を踏まえたX線分析のように当時の史料を丹念にたどり、当時の社会、人々の生活、深層に辿り着いていくこと
    • 史料に書かないこと、書かなかったことを意識している
  • 秋山先生のお話から
    • 歴史家を不安にさせない小説、させる小説
    • ディテールの確かさ…歴史家を不安にさせない
  • 西原さんのお話から、『黄金列車』考察
    • 「物」から記憶が喚起されること
    • 「切手」の意味
    • 「タイピスト」というお仕事

Twitterから

付記 『黄金列車』 私の2021年3月の感想

上記イベント前に『黄金列車』を何度目かの再読をしての私の感想を記録しておきます。